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壁画・明日の神話(5月19日)
壁画・明日の神話(5月19日)

岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」(1969年作)を初めて見た。井の頭線・渋谷駅に幅30メートル/高さ5.5メートルの色鮮やかな作品が常設されている。原爆投下の悲劇がテーマだ。大阪万博(1970年)のメインゲートの前に設置された「太陽の塔」と同時期に制作されたこの壁画は8年前にメキシコで発見された。帰国・修復後どこに展示するかで広島、大阪、そして東京(渋谷)で競ったようである。昭和20年(1945年)8月、アメリカによる人類史上初めての原爆投下であった。この大虐殺は国際法違反の国家犯罪である。ドイツに投下せず、日本に投下したのは、根底には黄色人種に対する人種差別がある。その蛮行を描くには、やはりこれだけのスケールが必要だったのだろう。メキシコの壁画家・シュケイロスとも交流があったに違いない。ナチスによる虐殺を描いたピカソの「ゲルニカ」を意識しながら描いたのだろうと想像する。マドリッドのプラド美術館別館で「ゲルニカ」を見たことがあるが(1982年)、モノクロで幅もこの「明日の神話」の半分以下であったろうか。岡本太郎の「明日の神話」は、ミロやカンデインスキーの作風を想起させる。この大作はしかし、前を通る群衆の誰一人として見上げようとせず、ただ急ぎ足でそそくさとすぎてゆく。「太陽」と「原爆、両者に共通するのは”核融合”である。自然の核融合である「太陽」の塔を見たのは、というかその目の前のあるレストランでアルバイトをしていたので、万博会期中は毎日眺めていた。早朝にカラスが塔に止まっているのを見て、映画の羅生門の廃墟を想像したりしていた。一対の作品のかたわれである「明日の神話」を見るまで実に40年のインターバルがあった。しかも福島の原発事故の後に見る機会が訪れようとは...。この作品の副題は「ヒロシマ・ナガサキ」というらしい。「明日の神話」ではよく解らない。


  • Posted by 2011年05月19日 (木) | コメントコメント(0

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