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自然への賛歌②(6月1日)
自然への賛歌②(6月1日)

グスタフ・マーラー(1860-1911)の交響曲第3番は演奏時間100分を要する長大な作品で、ギネスブックにも載ったようである。交響曲は普通4楽章編成であるが、マーラーの場合変則的である。5楽章以上のものが全10曲のうちちょうど半分、5曲ある。時代はまさに産業革命後の帝国主義勃興の時代で、大英帝国を筆頭に欧州各国は植民地経営=”膨張主義”が時代の華であった。そのの空気をいちはやく嗅ぎ取って表現される芸術作品も大掛かりなものとなったのであろう。この「第3番」は6楽章編成で、後期ロマン主義の芳しさをちりばめるように、各楽章にマーラー自身が文学的な標題を付けている。最終楽章は、”Was mir die Liebe erzaehlt:愛が私に語ること”となっている。アッター湖(ザルツブルクの近く)の湖面のように静寂の世界とがっちりリンクしているように、モーツアルトのジュピター(交響曲第41番)の終楽章の様に、ただひとつのメロデイーが終始一貫して流れてゆき、遠きかなたに吸い込まれてゆくように消えてゆく。協調と融和の世界観がそこに色濃く表現され、主張されているようだ。対立する要素が対位法的に葛藤する世界ではない。東洋的和の世界に徹している。全部で100分の演奏時間を要するこの交響曲は、8本のホルンの斉奏で勇壮に始まり、弦楽器群が奏でる単一のメロデイ合奏を中心に、一時大きく盛り上がった後、静かに終わる。ちなみに、数年前に亡くなったベルギー20世紀バレー団の主宰/モーリス・ベジャール氏はこの曲を基にバレー作品を創作したことがあるが、氏もこの”協調と融和”の精神に共鳴したのだろう。(なんと、今年11月3日、4日に東京文化会館でその公演があるようだ!)


  • Posted by 2011年06月01日 (水) | コメントコメント(0

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