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櫛づくりの伝統〔9月25日〕
櫛づくりの伝統〔9月25日〕

自作群の前の松山順一氏

白州正子著『日本のたくみ』で紹介された「浜松櫛」の展示会が開催された。会場は、掛川城〔静岡県〕 を見上げる「竹の丸」という歴史建造物内のギャラリーである。今日は最終日で15時で終了だった。はがきをいただいていたが、うっかりしていた。着いたのが15時10分ごろで、会場は当然ながら既に撤収モードだった。しかし、残された1/3位の作品群から伝わってくるその精緻でぬくもり感のある作風は十分に感じられた。『日本のたくみ』で紹介されたのは、今は亡き松山鉄男氏であるが、ご長男の順一氏が見事にその技とこころを継承されている。額の数・約50点はあったという櫛作品の数々の展示の素晴らしさもさることながら、父子鷹二代に亘る作品が一堂に見られたということに感銘した次第である。鉄男氏の作品でまだ壁面に架かっていたのは、「皇室着袴之儀式用」と銘打たれた献上品の複製である。縄文遺跡で見付かった赤い漆塗りの櫛や、また聖徳太子ゆかりの櫛など複製作品も数多く展示されていたのだろう。今日この会場で直接目にすることは出来なかったが、それだけにかえってそれらを偲ぶ気持ちがつのるものである。それにしても、櫛には用途、使う人の位に伴って実に種類あまたである。櫛の歴史は古く、「古事記」にもその記述がある。黄泉の国で亡き妻イザナミノミコトの醜い姿を見たイザナギノミコトが、怒ったイザナミが放った大勢の醜女の追手を撃退しようと投げたのが櫛であった。順一氏の作品では、「はままつぐし」の括りの中でも、桜材の「櫛巻」、つげ材による「とかし櫛」、「びんかき」、「町型利久」「手付きとかし」ほか計20種類位、そして「織物用」の櫛まであるのだ。ちなみに、写真の中で順一氏のすぐ後ろに見えるのが、小国神社〔静岡県周智郡森町〕のご神木「いすの木」で作られた「富嶽」である。この木は格が最も高いそうで、霊峰富士を形作るに最もふさわしい。小国神社の「ことまち横丁」の一角に松山順一作品の展示販売コーナーがあるので、今回の展示会を見逃した方は是非お出かけいただきたい。


  • Posted by 2011年09月25日 (日) | コメントコメント(0

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