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処女作は観音像(1月30日)

30年前の今日完成した観音像(右)

日本で唯一人の笑刻家・岩崎祐司先生は、パロデイ木彫というジャンルに取り組む前は観音様や童地蔵など仏像系を彫っていらした。今日は当時の第一作の観音像(写真)が完成してちょうど30年目の記念すべき日である。この写真は焼津のご自宅内にあるギャラリーくすくすで摂ったものであるが、
ちょうど横に代表作の”リョーマの休日”があるというのも何かの巡り合わせであろう。木彫の出発点であった作品と、出世作とが揃い踏みをしているのだから。
先般の小国神社でのパロデイ木彫展の様子が全方位パノラマでご覧いただけます。画面をいろいろと操作ができます。
 http://www.idoga.jp/archive/idoga_light/chokoku/chokoku.html

 


椿咲く(1月29日)

高林家の山門前に咲く藪椿

インフォテイメントの事務所から歩いて3,4分のところに、かつて民芸運動を支援した高林家の屋敷がある。最初の日本民芸館はこの高林家の敷地内にあったという。当時の当主の高林兵衛氏は時計の収集家としても名を馳せたお人である。民芸とは、民衆芸術をつづめたものであろうが、概念として発祥したのは英国であった。ウイリアム・モリスという人が、王侯貴族やブルジョアジーを後ろ盾とした
ファイン・アートに対して、あるいは抗して打ち立てたのが、folk art(民衆の芸術)だった。つまり、不用のものではなく、実際に機能する生活道具に美を認めたのである。文化活動における階級闘争が発端である。ものづくりの町・浜松にも文化の価値を認め、経済的に支援しようという人物がいたのである。今日は晴れて天気が良いので、昼食後の腹ごなしにその高林家まで歩いてみた。旧家だけに、庭の木々の大きさが半端ではない。格好の良い山門の前の木に紅い花が咲いていた。藪椿だった。もう今年も椿の花咲く季節になったのだ。旧正月もあと2週間を切った。三ケ日の椿原生林も今年こそは見逃さないようにしようと心に決めた。

モーツアルト(1月27日)

ザルツブルグの町並み

今日はモーツアルトの誕生の日である。18世紀の中頃(1756年)にオーストリアのザルツブルクという
町に、音楽家のレオポルト・モーツアルトの長男として生まれた。35年の生涯で626曲の作品を世に遺した。その生まれ故郷ザルツブルクがユネスコによる世界遺産に指定されたのは、モーツアルトの名声に負っている部分も少なくはないに違いない。その生家(Geburtshaus)は今は記念館になっている。かつて一度訪ねたことがある。向こうの家屋は石造りでとても堅固である。石の階段を昇っていった。友人のヨゼフ・ランゲが描いた寂しげな晩年のモーツアルトの肖像画(横顔、未完)が印象的だった。あの音楽は、音楽が音楽らしくあった時代の象徴のように、明るく弾んでい、そして時折その真逆の表情を見せるのである。最後のシンフォニーの最終楽章の主題が好きだ。今、頭の中で雄々しく鳴り響いている。日本の桜の風情そのものだ。

クチナシの実(1月22日)

”パロデイ木彫展”が終了し、ご挨拶を兼ねて小物を返却するため岩崎先生を焼津のご自宅に訪ねた。15畳位のギャラリーくすくすには所狭しとばかり約200点の作品が大集合していた。戸を開けると、クスの匂いが芳しかった。工房も見せていただいた。森町の小国神社で笑いの渦を巻き起こした
作品たちの生まれた場所である。工具類には年期を感じさせる貫録があった。お暇をして静岡に向かう途中、日本武尊をお祭りする焼津神社にお参りした。社務所の向かい側に”くちなし”が実をつけていた。くちなしの白い花から放たれる甘い芳しさは、その花言葉通り”清潔”、”清浄”そして"優雅”を感じさせる。そして、その実は黄色の染料として使われるという。

どんど焼祭(1月20日)

今日は”パロデイ木彫展”(会場:小国神社研修室)の最終日である。午前9時から”どんど焼祭が始まったようだ。パロデイ木彫展の会場が忙しかったため、駆けつけた時にはもう持ち込まれた古札や注連縄、松飾りなどの半分近くが燃えてしまっていた。”どんど焼き”とは、小正月(1月15日)の火祭り行事だという。どんど焼きの火にあたったり、残り火で焼いた団子を食べれば、その1年間健康でいられるという言い伝えがある。無病息災、五穀豊穣を祈る祭りである。大勢の参拝者が長い竹に切り餅を刺して焼いていた。丸い切り餅は1個100円で、自分は金網の上で焼いて食べたが、寒気の中での野趣の醍醐味がそこにはあった。火によってお祓いをしてもらったような気分にもなり、パロデイ木彫展の打ち上げにふさわしいイベントであった。

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