鳥居禮展のフォロー関連で三島に赴いた。掛川から牧の原あたりまでは、正に茶畑の間を潜り抜けるような走行である。静岡が近付き日本坂トンネルを抜けると富士山が視界に入ってくる。さらに由比トンネルを抜けると富士は眼前に迫ってくる。まさに静岡は”ふじのくに”である。三嶋大社で鳥居禮筆の「三島の富士」(500号)と2ヶ月振りに対面した。大広間の天井の照明は点けず、作品の頭上の灯りだけで見るとその存在感はいやが上にも増し、圧倒されるようだった。鳥居前の酒屋さんで”白隠正宗”を買った。白隠というのは、富士山が白い雲で隠れた状態を表現した言い回しとのこと。浜松への帰路に立ち寄った富士川SAから見る富士は雲がすっかり晴れていた。雄大さと伸びやかさを感じた。眼前に富士川の流れがあるのも一興である。
”晴れてよし 曇りてよし 富士の山 もとの姿は 変わらざりけり”(山岡鉄舟)
- POSTED at 2011年04月25日 (月)