ファイン・アートに対して、あるいは抗して打ち立てたのが、folk art(民衆の芸術)だった。つまり、不用のものではなく、実際に機能する生活道具に美を認めたのである。文化活動における階級闘争が発端である。ものづくりの町・浜松にも文化の価値を認め、経済的に支援しようという人物がいたのである。今日は晴れて天気が良いので、昼食後の腹ごなしにその高林家まで歩いてみた。旧家だけに、庭の木々の大きさが半端ではない。格好の良い山門の前の木に紅い花が咲いていた。藪椿だった。もう今年も椿の花咲く季節になったのだ。旧正月もあと2週間を切った。三ケ日の椿原生林も今年こそは見逃さないようにしようと心に決めた。
- POSTED at 2013年01月29日 (火)