- POSTED at 2013年08月08日 (木)
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美術
現代美術家・大竹伸朗(8月8日)
抽象画ではあるが、無機的ではない不思議な作風である。以前、もう20年ほど前のことだろうか、池袋の西武美術館で彼の個展を見たことがある。大竹伸朗、昭和30年(西暦1955年)東京目黒に生まれた行動派の表現者である。武蔵野美術大学を25才で卒業したが、入学してから一週間もたたないうちに休学して北海道に行ったり、ロンドンに行ったりと、衝動に忠実に行動している感があり、そこがいいのだろう。絵画にとどまらず、いろんなジャンルを手掛けている。7年前(平成16年)には、東京都現代美術館で大回個展が開かれた。その前年に出版された小林よしのりの「沖縄論」に彼の作品が使われている。この本のコンテンツにふさわしい作風である。つまり、イデオロギーを超えた次元を表象することに成功した作品である。