- POSTED at 2014年09月17日 (水)
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絵画
デ・キリコ展(9月16日)
イタリア人画家ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)の展覧会が開催されている。油絵作品に加え、デッサンや彫刻も展示されており、うち7割が日本初公開ということである。形而上絵画と謳われており、ニーチェやショーペンハウエルなどの哲学書に影響を受けている。ギリシャ生まれのイタリア人らしく、古代ギリシャの神殿や馬が数多くモチーフになっている。会場は暗く、静謐な雰囲気が醸し出されている。目にみえる世界の背後に潜む、いわば目に見えないもの(形而上)をその作品を見る者に提示しているのだろう。音楽と同様に共通のイデイオムとして評価されているのだろうが、たいていの素朴な日本人にとっては歯が立ちにくい食べ物である。明治維新以来の西洋崇拝の根性がもう旬ではない時期に来ているのである。まずは、地産地消である。