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音楽とオカルティズム②(10月25日)
音楽とオカルティズム②(10月25日)

高橋巌著「神秘学序説」、1975年、装幀:横尾忠則

オカルト(Occult Science)というのは、「秘儀の伝統に基く神秘学」あるいは「超感覚的認識」と言い換えることが出来るだろう。感覚、感性に重きを置くだけでなく、それらを超えた霊性をも取り入れる姿勢である。従って、唯物論に立脚するマルクス主義とは相容れないものである。古神道、そして仏教でいうと「密教」がそれに相当する。高橋巌先生は、シュタイナーの神智学・人智学の研究に専念できる環境を求めて大学を去られた。その3年前の1970年には、つまり大阪万博が開催され(秋)、三島由紀夫が市ヶ谷の自衛隊で日本再生を訴える檄を発した(秋)年、「ヨーロッパの闇と光」(新潮社)を世に送り出された。そこには「現代の秘教ールドルフ・シュタイナー」の項があり、また渋谷店での講演の素になったと思われる「愛の思想―ヴァーグナー」や「パルジファルとグラール伝説」の項が収められている。さらに、その5年後には、つまり日本楽器渋谷店でのご講演の前年、「神秘学序説」をイザラ書房から出された。装幀を横尾忠則氏(1936ー )に依頼されている。ちなみに、~レコードコンサート開催の都度、テーマとなった作曲家についての評論やエッセイを編集したガリ版刷りの小冊子を作っていた。ヴァーグナーの時には、横尾忠則氏の新刊「なぜぼくはここにいるのか」から採録させていただいた。~ この本には「シュタイナーにおける認識の行法」が収まっている。ここでYouTubeを見ると、 渡部昇一先生(1930ー2017)はご講演の中でオカルトとかシュタイナーの名前が出て来るのでびっくりした。「本居宣長は三十数年間古事記を読んでいるうちにそれがオカルト的に書かれていることに気付いた」なんて述べられている。渡部先生はイギリス留学中にエジンバラでシュタイナー思想に出会われたらしい。驚いたことに、高橋先生が西ドイツに留学中(1958年)にシュタイナーの人智学に出会わられ、渡部先生は同じ頃イギリスでシュタイナー思想に遭遇されたのである。渡部先生は繁く日本文化チャンネルに出演され、「大道無門」という番組を持っておられた。知の巨人である。クリスチャンでありながら保守の論客でもあられた。ご郷里が家内の父方の祖母と同じ山形県鶴岡市であられるということで親近感が湧いてきた。

  • POSTED at 2020年10月25日 (日)