- POSTED at 2022年02月06日 (日)
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歴史
日露戦争(令和4年2月6日)
~日本はこの戦争を通じ、前代未聞なほどに戦時国際法の忠実な遵法者として終始し、戦場として借りている中国側への配慮を十分にし、中国人の土地財産をおかすことなく、さらにはロシアの捕虜に対しては国家をあげて優遇した。その最大なものは幕末、井伊直弼がむすんだ安政条約という不平等条約を改正してもらいたいというところにあり、ついで精神的な理由として考えられることは、江戸文明以来の倫理性がなお明治期の日本国家で残っていたせいであったろうとおもわれる。~司馬遼太郎「坂の上の雲」第六巻より~