原作は「マンガでわかるこんなに危ない⁉消費増税」というコミックである。政治経済がテーマで、作者は70冊もその手の文献を読んだという。そこからして感動ものである。エンタメとは程遠いテーマを掘り下げてそれを広範囲にスプレッドしようとしする試み。迷いなく果敢に挑む姿勢。実現は難しい。現に、この映画のパンフレットに令和新選組の山本太郎氏が寄稿していて、こう言っている。~消費税を題材に映画?それは不可能ではないか??消費税廃止よりハードルが高いぜ???震えて待つ!!!~
でも、ちゃんと実現した!コミックを基に脚本を書き、スタッフや俳優をオーガナイズし、資金を工面して映画化を実現した監督のなるせゆうせい氏は偉い!舞台挨拶では、
①コロナ禍の折り、行政からの不要不急の外出は控えるべしのお達しに対する憤りが映画製作の原動力になった。
②リアルタイムでヒトラーを皮肉ったチャップリンのような映画作りを目指したい。シリアスな内容とエンタメのアウフヘーベン。
映画のパンフレットにサインをしていただき、頑張って下さいという意味で握手を交わした。聞けば45才ということだった。45才といえば、三島由紀夫が自決した年齢である。もうすぐあの日から52年である。
- POSTED at 2022年11月19日 (土)