掛川市八坂の栗が岳から拝した日の出である。島田市在住の山田繁之君が撮ったものである。旧暦の正月元旦を意識してご来光を拝むという発想が希少で素晴らしい。明治5年に太陰太陽暦から太陽暦に切り替えられたが、それは明治政府が推進した近代化路線による便宜的なものだった。最近では、祝日法がハッピーマンデーと称して土日とくっつけて三連休になるよう改定された。これも祝日の基になる日にちを無視した便宜的なものである。どこかに齟齬が生まれ、大事なものから次第に逸れていってしまいか?旧暦から新暦への転換は、自然との一体感、季節感からの乖離につながるように思うのだ。朝の、午前7時過ぎであろうか、冷気の中で撮られたこの初日の出の写真は多くのことを語りかけているように思う。私もこの栗が岳には一度だけ昇ったことがあるが、磐座があるいわゆるパワースポットだ。古代において祭祀が行われた
跡であろう。
- POSTED at 2011年02月03日 (木)