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コレクション展:HANA2021(令和3年5月8日)

あざみの歌歌碑、長野県諏訪郡下諏訪町10618、霧ヶ峰八島高原に立つ

日本画家・栗原幸彦先生のパステル画「薊」という8号の作品に添えて「あざみの歌」(横井弘作詞)の詩をパネルにして飾った。
1.山には山の 愁いあり 海には海の 悲しみや 
ましてこころの 花園に 咲きしあざみの 花ならば
2.高値の百合の それよりも 秘めたる夢を ひとすじに 
くれない燃ゆる その姿 あざみに深き わが想い
3.いとしき花よ 汝はあざみ 心の花よ汝はあざみ
さだめの径は涯しなくも かおれよせめてわが胸に

昭和21年、戦地から復員して諏訪に旅をした時に詠んだ詩であるが、なんというきれいな詩であろう。理想の女性への憧れが情感豊かに美しい韻律とともに言の葉として結晶している。倍賞千恵子の澄んだ歌唱が素晴らしい。




「はじまりの森」(令和3年5月7日)

福本吉秀著「はじまりの森」表紙(2001年安曇野絵本館発行)

自身の作品集冒頭に寄せた文章である。~安曇野に移住して10年になる。移住を決断した当時、僕は大阪の片隅でたよりなげながらも版画家としてやっと小さな形を創り始めたばかりだった。そこには、ある居心地の良さはあったけれど、大都会の中で流されてしまいそうな自分と、刺激の多い環境のはずの都会にかえってマンネリを感じ始めていた時期でもあった。
そんな時に訪れた安曇野は、新しい自分、新しい生き方が出来る場所なのではないかという期待感と、未知の場所での生活という緊張感があった。ちょうど自分自身の中でも変化を求めていた時期だった。そんな10年前、安曇野の『森に流れる空気』が一つのスイッチをそっと押した気がする。安曇野には人を引きつけてしまう「森の空気」が流れていた。~
福本吉秀作品(令和3年5月6日)

会場の中央部にあるパーテイションの陰になっており入り口近くからは見えないが、そこを周りこんだ辺りで突如鮮やかな赤と黒の光彩が目に飛び込んで来る。「TULIP a」「TULIP b」と題されたB1大のシルクスクリーン作品で、会場全体に非常に強いインパクトを与えている。作者は福本吉秀である。30年前に大阪から信州安曇野に移り住みそこに工房を構え制作を続けている。
ちょうど20年前に発行された「はじまりの森」という福本吉秀の作品集の冒頭に『森に流れる空気』と題した自身のことばを寄せている。
「令和の一輪」(令和3年5月5日)

徳嵩よし江作「令和の一輪」(キルトアート、令和元年作)

キルトアート作家 徳嵩よし江先生とは9年前、天神蔵ギャラリーでの個展会期中に初めてお目にかかった。日本画家鳥居禮先生のことが話の共通点だった。そのご縁で、翌年(2013年)に小國神社(4月)と三嶋大社(12月)で個展を仕切らせていただいた。
右の写真は、小國神社での2回目の個展(令和元年11月)の折に出品されたもので「令和の一輪」というタイトルが付けられている。まさしく令和元年の制作で、新しい元号「令和」へのあつい思いが込められている。
新天皇ご即位により新しい御世が始まったこと、それに伴う新元号の制定「令和」が中国の古典からの引用ではなく、万葉集を原典としていること、その和歌に謳われている梅が星々が煌めく宇宙に咲いている様が表現されている。
[素材]:昭和初期/中期の藍・絣・縞木綿、天竺木綿、昭和後期木綿縫い糸、昭和初期日本刺繍用金糸、金属糸。
[出展歴]①令和元年9月:池田町北アルプス展望美術館「珠玉のキルト展」(長野県) ②令和元年11月:遠江國一宮小國神社(静岡県森町)「徳嵩よし江キルトアート展」③令和2年11月:遠江國一宮小國神社 「コレクション:ブルー展2021」そして今回である④令和3年5月:遠江國一宮小國神社「コレクション展:HANA2021」
みどりの日(令和3年5月4日)

栗原幸彦作品の前のご来場者

会期2日目は「みどりの日」で,大型連休6日目であった。平成11年までこの祝日は4月29日であった。それが「昭和の日」となり、廃止されることなく5月4日に移された。大型連休の出現である。
栗原幸彦先生とその門下生による日本画はみものである。大山蓮華、山茶花、白木蓮、薊、額紫陽花、花菖蒲、牡丹、鬼百合、梅、桜、水仙、秋桜などが描かれている。清らかで美しい。対象の形ばかりでなく、その生命感や息吹までも写している栗原作品は見事である。右写真の作品は「花菖蒲」で90x180cmの大作である。白と美群青の花びら、そして、それらを力強く支える青々とした茎葉。精神性と品格の高さが漂う。小國神社の菖蒲園は今月22日に開園するが、この会場ではそれに先駆けて満開である。しかもこの美群青の苗は小國神社の菖蒲園では絶えていて、どこかから株分けをしない限り当分見られないという。この作品は記録としても貴重である。
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