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ブログ

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現在住んでいる所は、浜松駅から北に15Km位、三方ヶ原台地の東端に位置し緑豊かな場所である。標高は75m。地盤は固く、また目の前の道路は緩やかな傾斜になっており、大雨が降っても被害の心配がない。近くに大型ショッピングセンターが3つもあり、そのうちのひとつは温泉施設ばかりか東宝シネマという映画館をも擁する。距離にして我が家から約4キロ、なだらかな坂を下りたところにある。
ここの映画館で「キネマの神様」という映画を観た。
ギャンブル(競馬と麻雀)と映画が趣味の主人公ゴウさんこと円山郷直を沢田研二さんが好演していたが、当初は昨年武漢ウイルスで亡くなった志村けんさんを予定していたという。エンドロールに「志村けんさん、ありがとう」の文字がはいっていて感動的だった。

「坂の上の雲」③(令和3年8月24日)

秋山真之(1868-1917)

明治維新により王政復古が成ったと言われているが、その原動力となった国学は明治初期の教育カリキュラムには入ってなかった。なるほど、と思う。尊皇攘夷の精神的支柱は孝明天皇の御製にある。
矛取りて 守れ宮人九重の 御階の桜 いま盛りなり
開国の妨げとなる孝明天皇は暗殺され、明治新政府の方針に異を唱えた西郷隆盛は下野し薩摩に帰った。そういった動きを策謀した勢力が旧弊排除の方針の下我国の伝統文化のエッセンスである国語や国学を顧みなかった。司馬氏は「坂の上の雲」の第二章「真之」の中でこう記している。~この当時、中学校がどの県においても最高学府であったが、教授内容というのはきわめて簡素であった。科目は、漢文、英語、数学、理科(物理、化学、博物)、図画、体操という六科目であった。・・・真之の父の秋山久敬は「人間の道を教えんけれ、いけんの」とこぼしていたが、そのことばどおり修身などは旧弊であるとしてどの中学校でも設けられなかった。全国を風靡している思潮は「旧弊打破」であり、この旧弊のなかに国語もふくめられ、その種の科目はいっさい組み入れられていない。~

「坂の上の雲」②(令和3年8月23日)

伊予松山城

この小説の主人公を軍人の秋山兄弟と俳人の正岡子規に絞った司馬遼太郎の着想は素晴らしい。伊予松山のことが描かれていて、また母校松山東高校(子規や秋山真之が通った松山中学の後進)の大先輩にもあたるので関心度倍増である。しかもこの作品の作者は大学(大阪外国語大学,現・大阪大学外国語学部)の先輩でもあるしで、無邪気ながらも誇らしい。大学3年の時(1972年)の下宿先(大阪府八尾市教興寺)のすぐ近くに司馬遼太郎のご実家(福田家)があったりした。郷里松山の事が懐かしくなったこともあり18年振りにこの長編を読み返している次第である。
冒頭の章「春や昔」の文体は夏目漱石の「坊ちゃん」のそれを彷彿とさせる。読み返していると他にもいろんな発見がある。
司馬氏がこの小説を構想したのは、恐らく明治100年(西暦1967年)を意識したからであろう。と思いきや、1968年から1972年まで1296回産経新聞に連載されたとのことである。当時は何も分からず朝日新聞を購読していたのでそのことは知らなかった。
~まことに小さな国が,開化期をむかえようとしている。その列島のなかの一つの島が四国であり、四国は、讃岐、阿波、土佐、伊予にわかれている。伊予の首邑は松山。~ 見事な滑り出しである。
「坂の上の雲」(令和3年8月22日)

正岡子規の肖像写真、明治33年に撮影

産経新聞に連載されたこの小説が単行本化されて人気を博したのは昭和53年(1978)。明治の時代、明治の頃の日本精神を描くのに伊予松山に生まれた俳人と軍人とを主人公に選んだのは作者司馬遼太郎の面目躍如といったところであろう。新聞への連載文体は読み易い。なだらかな小川の流れの様である。その文体の中に明治の日本精神の骨格をセットした文才と気概は大したものである。
一度通読したことはあるが、最近の枕頭の書として文字通り枕元に置いてある。
春や昔 十五万石の城下かな
有名な俳人・正岡子規(慶応3年-明治35年)の郷里松山を詠んだ俳句である。のちに浜松に立ち寄った時(明治28年)には、
馬通る 三方が原や 時鳥 と謳った。情景描写の中に心情がうまく読み込まれている。明治人のスケールの大きさも感じられる。ちなみに、右の写真を基にした油彩肖像画を昨年11月に見た。子規の母校松山中学の前身である藩校・明教館の建物が今はその後身・愛媛県立松山東高校(私の母校)の構内に移設されていてその中に掲げられている。
東京大学名誉教授 渡辺正氏と国際政治学者の藤井厳喜氏の対談である。約10分。
https://www.youtube.com/watch?v=X3OP0x0aZfs

国連という存在にはいかがわしさを感じる。
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